紋付き着物の買取相場
五つ紋・三つ紋・一つ紋の価値の違い
紋付き着物は格の高い正装として知られていますが、買取市場ではどのような評価を受けるのでしょうか。紋の数や種類による格の違い、家紋入り着物の売り方、買取相場を詳しく解説します。
最終更新:2026年4月26日
この記事の目次
紋付き着物の基礎知識
紋付き着物とは、家紋が入れられた着物のことです。紋は着物の格を示す重要な要素であり、紋の数が多いほど格が高くなります。結婚式、葬儀、茶道の席など、フォーマルな場面で着用されます。
紋付き着物には黒留袖、色留袖、訪問着、色無地、喪服など様々な種類があります。また、男性用の紋付き羽織袴も代表的な紋付き着物です。
紋の数と格の違い
| 紋の数 | 格 | 紋の位置 | 着用場面 | 代表的な着物 |
|---|---|---|---|---|
| 五つ紋 | 最高格(正礼装) | 背中・両袖後・両胸 | 結婚式・公式行事 | 黒留袖・黒紋付 |
| 三つ紋 | 準礼装 | 背中・両袖後 | 入学式・お茶会 | 色留袖・色無地 |
| 一つ紋 | 略礼装 | 背中のみ | パーティー・食事会 | 訪問着・色無地 |
紋の種類と買取評価
染め抜き紋(日向紋)- 最高格
白く染め抜かれた最も格の高い紋。正礼装に使用されます。技術的に高度であり、買取でも最も高い評価を受けます。
中陰紋 - 準礼装
染め抜きと縫い紋の中間的な表現。日向紋より柔らかい印象で、準礼装に使われます。
縫い紋 - 略礼装
糸で縫い取った紋。カジュアルな場面でも使え、買取市場では染め抜きよりやや低い評価です。
貼り紋 - 簡易
シールのように貼り付けるタイプの紋。着物の格を簡易的に上げるために使われますが、買取価格への影響は限定的です。
紋付き着物の買取相場
| 種類 | 一般品 | ブランド品 | 作家物 |
|---|---|---|---|
| 黒留袖(五つ紋) | 1,000円〜1万円 | 1万円〜5万円 | 5万円〜20万円以上 |
| 色留袖(三つ紋/五つ紋) | 2,000円〜1万5,000円 | 1万5,000円〜8万円 | 8万円〜30万円以上 |
| 色無地(一つ紋/三つ紋) | 1,000円〜5,000円 | 5,000円〜3万円 | 3万円〜10万円 |
| 男性紋付羽織袴 | 3,000円〜2万円 | 2万円〜5万円 | 5万円〜15万円以上 |
| 喪服(五つ紋) | 500円〜3,000円 | 3,000円〜1万円 | 1万円〜5万円 |
家紋入りでも売れるのか
家紋入りの着物は買取対象です。ただし、家紋は各家固有のものであるため、他の方がそのまま着用するのは難しいとされています。このため、紋なしの着物と比べてやや買取価格が下がる傾向があります。
しかし、業者側で「紋替え」(既存の紋を消して別の紋を入れる)や「紋消し」を行うことで再販売が可能なため、家紋入りだからといって売れないわけではありません。特に高品質な正絹の着物や作家物であれば、家紋があっても高額査定がつくケースは多いです。
ポイント:家紋入りの着物は紋替え・紋消しの費用(5,000円〜1万円程度)を考慮して査定されることがあるため、紋なしに比べてその分だけ減額される傾向です。自分で紋消しをする必要はなく、そのまま査定に出しましょう。
紋付き着物を高く売るコツ
コツ1:着物専門の業者を選ぶ
紋付き着物の格や紋の種類を正しく評価できるのは着物専門の査定員です。買取大吉やウリエルを選びましょう。
コツ2:紋消しは不要
紋消しの費用をかけても、査定額のアップにはつながりにくいです。そのまま査定に出しましょう。
コツ3:証紙・証明書を添える
作家物やブランド品の証紙があれば、紋の有無に関わらず高額査定が期待できます。
コツ4:帯や小物とセットで出す
留袖と袋帯のセット、紋付袴のフルセットなど、まとめて出すと付加価値がつきます。
コツ5:複数業者で見積もり比較
紋付き着物の評価は業者によって異なります。ヒカカクの一括比較で最高額を見つけましょう。