着物の素材の見分け方
正絹・化繊・ウール・木綿の特徴と買取価格
着物の買取価格は素材によって大きく変わります。正絹なら高額査定が期待できますが、化繊では値段がつかないことも。自宅でできる素材の見分け方と、素材別の買取相場を詳しく解説します。
最終更新:2026年4月26日
この記事の目次
素材が買取価格に与える影響
着物の買取価格を左右する最大の要因の一つが素材です。同じデザイン・同じ状態の着物でも、正絹であれば数万円の査定がつくのに対し、ポリエステルであれば数百円〜値段がつかないこともあります。
これは、正絹の着物は中古市場での需要が高く、再販売価格も高いためです。一方、化繊の着物は新品でも安価なため、中古市場での価値は非常に低くなります。
正絹
最も高い買取価格
5,000円〜50万円以上
化繊
ほとんど値段がつかない
0円〜数百円
着物の主な素材5種類
1. 正絹(しょうけん)
蚕の繭から作られる天然の絹糸で織られた着物。最も高級な素材であり、着物の中でも最も価値が高いです。しっとりとした手触り、美しい光沢、軽くて暖かいのが特徴です。フォーマルからカジュアルまであらゆる種類の着物に使われます。
手触り
しっとり柔らか
光沢
上品な光沢あり
買取
高額期待
2. 化繊(ポリエステル)
石油由来の合成繊維で作られた着物。安価で手入れが簡単なため、普段着やお稽古用として広く使われています。近年は正絹に近い質感の高品質ポリエステルも登場しています。
手触り
ツルツル滑らか
光沢
均一な光沢
買取
ほぼつかない
3. ウール
羊毛で織られた着物。保温性が高く、秋冬の普段着として使われます。やや厚みがあり、温かみのある手触りが特徴です。正絹に比べると格は低いですが、実用性が高い素材です。
手触り
ふっくら温かい
光沢
マットで光沢少なめ
買取
低め
4. 木綿(もめん)
綿花から作られた天然繊維の着物。肌触りが良く、吸湿性に優れています。浴衣や普段着に多い素材ですが、久留米絣(くるめがすり)や伊勢木綿など、伝統的な産地物は価値が認められています。
手触り
さらっと自然
光沢
光沢なし
買取
産地物は中〜高
5. 麻
植物繊維で作られた着物。通気性が良く涼やかなため、夏着物として人気があります。越後上布(新潟)や宮古上布(沖縄)などの伝統的な麻着物は、非常に高い価値を持ちます。
手触り
シャリっとした感触
光沢
自然な光沢
買取
産地物は高額
自宅でできる素材の見分け方
方法1:手触りで判別する
正絹はしっとりと肌に吸い付くような感触。化繊はツルツルと滑りやすく、静電気が起きやすい。ウールはふっくらと温かい。木綿はさらっとした自然な感触。麻はシャリっとした独特の硬さがあります。
方法2:燃焼テスト(糸を1本抜いて燃やす)
着物の縫い代など目立たない部分から糸を1本だけ抜き、ライターで燃やして判別する方法です。
| 素材 | 燃え方 | 臭い | 燃えカス |
|---|---|---|---|
| 正絹 | ゆっくり縮む | 毛髪が焦げた臭い | もろい黒い塊 |
| 化繊 | 溶けて縮む | プラスチック臭 | 硬い黒い塊 |
| ウール | ゆっくり燃える | 毛髪が焦げた臭い | もろい灰 |
| 木綿 | すばやく燃える | 紙が燃えた臭い | 白い灰 |
| 麻 | すばやく燃える | 草が燃えた臭い | 白い灰 |
方法3:タグ・ラベルを確認する
着物の衿先や裏地に素材表示のタグが縫い付けられていることがあります。「絹100%」「ポリエステル100%」などの表示があれば確実です。ただし、古い着物にはタグがないことも多いです。
方法4:証紙を確認する
着物に付いている証紙(産地証明)には、使用されている素材の情報が記載されています。「絹100%」と書かれた証紙があれば正絹であることが確実です。
素材別の買取価格相場
| 素材 | 一般品の相場 | ブランド・産地物 | 買取の可否 |
|---|---|---|---|
| 正絹 | 3,000円〜3万円 | 3万円〜50万円以上 | ほぼ確実に買取可 |
| 麻 | 3,000円〜1万円 | 5万円〜30万円以上 | 買取可 |
| 木綿 | 数百円〜3,000円 | 3,000円〜3万円 | 産地物は買取可 |
| ウール | 数百円〜2,000円 | 1,000円〜5,000円 | 業者による |
| 化繊 | 0円〜数百円 | 数百円〜2,000円 | 買取不可が多い |
重要:素材がわからない着物でも、まずは買取業者に査定を依頼しましょう。買取大吉やウリエルなどの専門業者であれば、素材を正確に判別して適正価格をつけてくれます。自己判断で「化繊だから売れない」と決めつけるのはもったいないです。
素材がわからない場合の対処法
対処法1:そのまま査定に出す
素材がわからなくても、買取大吉やウリエルなどの専門業者に査定を依頼すれば、プロが素材を判別してくれます。これが最も確実で手間がかからない方法です。
対処法2:LINE査定で聞く
着物の写真をLINE査定で送り、「素材がわかりません」と伝えれば、査定員が写真から素材の推定をしてくれます。買取大吉やRECLOのLINE査定を活用しましょう。
対処法3:複数業者に査定を依頼
ヒカカクの一括査定を利用して複数業者に見積もりを依頼すれば、各社の査定額と素材の判断を比較できます。