留袖(黒留袖・色留袖)の買取相場
格と高く売るコツ
結婚式で着た留袖、そのままタンスに眠っていませんか?留袖は第一礼装ならではの格があり、作家物や上質な正絹であれば高い評価が期待できます。黒留袖と色留袖の違いから、価値を決めるポイント、高く売るコツまで解説します。
最終更新:2026年6月26日
この記事の結論
留袖は既婚女性の第一礼装で格が高い一方、家紋入りが多く買い手が限られるため、買取相場は素材・作家・証紙・加飾の質・状態で大きく変わります。作家物や上質な正絹・総刺繍は評価が期待でき、化繊や状態不良・紋入れ替えが必要なものは控えめになりやすいのが実情です。具体的な円単位の金額は状態次第のため、複数社の無料査定で比較するのが確実です。
この記事の目次
留袖とは|第一礼装・黒留袖と色留袖の違い
留袖は、女性の和装の中でもっとも格が高い「第一礼装」に位置づけられる着物です。模様が裾まわりにのみ配される「江戸褄(えどづま)」の形式が特徴で、主に結婚式や格式の高い式典で着用されます。大きく「黒留袖」と「色留袖」に分けられます。
黒留袖
地色が黒の留袖で、既婚女性の第一礼装です。主に結婚式で新郎新婦の母親や親族が着用します。背中・両胸・両袖の5か所に染め抜きの「五つ紋(家紋)」を入れるのが正式で、裾には松竹梅や鶴などのおめでたい絵羽模様が描かれます。家紋が入っているため、用途と着る人が限られやすいのが特徴です。
色留袖
地色が黒以外の留袖で、未婚・既婚を問わず着用できます。五つ紋を入れれば黒留袖と同格の第一礼装になり、三つ紋・一つ紋にすれば準礼装として披露宴や式典など幅広い場面で着られます。紋の数を抑えたものは用途が広く、中古市場でも比較的需要があります。
五つ紋(家紋)について
留袖の格を支えるのが「染め抜き日向紋」の五つ紋です。背紋・抱き紋(両胸)・袖紋(両袖)の5か所に各家を表す家紋が入ります。格式を高める要素である一方、家紋は各家固有のものであるため、別の方が着るには紋を入れ替える必要があり、これが中古市場での評価に影響します。詳しくは家紋入り着物の買取のページでも解説しています。
留袖の価値を決めるポイント
留袖の買取価格は、以下のような要素を総合して判断されます。同じ「留袖」でも、これらの条件によって評価は大きく変わります。
作家・工房
有名な友禅作家や老舗工房が手がけた留袖は、芸術的・ブランド的な付加価値が認められやすく、高い評価につながります。落款(作家のサイン)があれば、作り手を裏づける手がかりとなります。
証紙・落款
産地や織元・染元を示す証紙、作家の落款が残っていると、品質や来歴を確認しやすくなり、査定の信頼性が高まります。付属のたとう紙や証明書も合わせて保管しておきましょう。
刺繍・金彩・友禅などの加飾
裾模様に施された手刺繍、金彩、手描き友禅といった加飾は、その質と量が価値を大きく左右します。手の込んだ総刺繍や繊細な友禅は高く評価されやすく、機械的・簡素な加工のものは控えめになる傾向があります。
正絹かどうか(素材)
留袖の価値の前提となるのが素材です。正絹(シルク)であることが基本で、化繊(ポリエステル)の留袖は買取対象外になる業者も多く、値がつきにくいのが実情です。
家紋(※正直な注意点)
留袖は染め抜きの家紋が入っているものがほとんどです。家紋は各家固有のものなので、別の方が着る際には紋を入れ替える「紋替え(縫い紋直し・染め替え)」が必要になり、その手間とコストがかかります。そのため家紋入りは買い手が限られ、無地や貼り紋に比べて評価が控えめになりやすい点は正直にお伝えしておきます。一方で、作家物や上質な正絹であれば家紋入りでも相応に評価されることがあります。
状態
シミ・カビ・黄ばみ・変色・ニオイの有無は査定額に直結します。長期保管によるトラブルがあると大幅な減額や買取不可になることもあります。たとう紙に包んで桐たんすで保管し、定期的に虫干しをするなど、状態を保つことが高評価の前提です。
留袖を高く売る5つのコツ
コツ1:着物専門の買取業者を選ぶ
留袖は格や加飾の質を正しく見極められる査定員でなければ適正な評価が難しい着物です。リサイクルショップではなく、着物に精通した専門業者に依頼しましょう。作家物や上質な正絹の場合、専門業者と一般業者で評価が大きく分かれることがあります。
コツ2:複数業者で査定を比較する
1社だけでは適正価格がわかりません。最低でも3社以上に無料査定を依頼し、もっとも高い金額を提示した業者に売りましょう。出張買取や宅配買取を使えば、手間をかけずに複数社の査定を受けられます。
コツ3:証紙・落款・付属品を揃える
証紙・落款・たとう紙・購入時の箱や保証書がそろっていると、品質や来歴を裏づけやすく、査定額が上がりやすくなります。特に作家物の場合は付属品の有無で評価が変わります。
コツ4:帯・小物もまとめて査定に出す
留袖と一緒に使う袋帯や帯締め・帯揚げなどの小物も、まとめて査定に出すとトータルの買取額がアップしやすくなります。礼装用の格のある袋帯は単体でも需要があるため、処分する前に一緒に見てもらいましょう。
コツ5:状態が良いうちに早めに売る
留袖は出番が限られるため、長くタンスに眠らせがちですが、その間にシミやカビ・黄ばみが進むと評価が下がります。自己流のクリーニングは生地を傷めるおそれがあるため避け、「もう着ない」と決めたら状態が良いうちに早めに査定へ出すのが得策です。
【実売データ】公開オークションでの留袖のリアルな落札相場
以下は買取相場ではなく、公開オークション(Yahoo!オークション)で実際に売買された「実売価格」の集計です。リアルな取引価格帯の参考としてご覧ください。
| 区分 | 平均落札価格 | 最高落札価格 | 最安落札価格 |
|---|---|---|---|
| 黒留袖(直近180日・約140件) | 約3,938円 | 43,544円 | 310円 |
| 黒留袖(未使用) | 約3,854円 | - | - |
出典:Yahoo!オークション「黒留袖」落札相場(2026年6月取得)。平均は証紙なし・状態不良の安価な出品も多く含み、未使用品でも平均が低いのは家紋入りで買い手が限られるためと考えられます。
※実売価格と買取価格の違い
上記は公開オークションで実際に売買された“実売価格”の集計です。買取業者の査定額(買取価格)とは異なり、一般に買取価格は実売価格より低くなります。留袖は家紋入りのものが多く、別の方が着るには紋の入れ替えが必要になるため、買い手が限られて安くなりやすいのが特徴です。一方で正絹・作家物・上質な総刺繍などはこの平均より高く取引されることもあります。金額は取得時点のもので、相場は時期・状態により変動し、査定額を保証するものではありません。本データは公開オークションの落札済み一覧から、品目・状態・落札価格・出典・取得日を記録したものです(取得:2026年6月)。詳しくは相場データの調査方法をご覧ください。
よくある質問
Q.黒留袖と色留袖では、どちらが高く売れますか?+
Q.家紋が入った留袖でも買い取ってもらえますか?+
Q.留袖の価値はどこで判断されますか?+
Q.母や祖母から譲られた古い留袖でも売れますか?+
Q.留袖を高く売るために準備しておくことはありますか?+
留袖の価値を確認したら、無料査定へ
結婚式で着た留袖、タンスに眠っていませんか?着物専門の買取業者なら無料で査定してもらえます。複数業者を比較して、最も高く買い取ってくれる業者を見つけましょう。
おすすめ買取業者ランキングを見る※買取相場に関するご注意
本ページに掲載している買取相場・価格はあくまで一般的な目安です。 実際の査定額は、着物の種類・状態・需要・時期・取扱業者によって大きく変動します。 掲載金額は特定の買取価格を保証するものではありません。 正確な金額は各業者の無料査定でご確認ください。