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種類別買取相場

小紋・付け下げの買取相場
江戸小紋の三役は高額査定

小紋と付け下げは着物の中でも所有者が多い種類ですが、種類によって買取価格に大きな差があります。特に江戸小紋の三役(鮫・角通し・行儀)は一般の小紋の10倍以上の買取価格がつくことも。種類別の相場と高く売るコツを詳しく解説します。

最終更新:2026年4月16日

小紋と付け下げとは?格の違いを解説

小紋と付け下げは、着物の「格」において訪問着と紬の中間に位置する着物です。どちらも日常のおしゃれ着から準フォーマルまで幅広く着用できますが、格の高さや用途には違いがあります。

小紋(こもん)とは

小紋は、反物全体に同じ模様が繰り返し染められた着物です。カジュアルなおしゃれ着として最も一般的な着物のひとつで、普段着からお出かけ着まで幅広く着用されます。

  • 反物全体に柄が繰り返されるパターン染め
  • カジュアルな外出着が基本(食事会・観劇など)
  • 江戸小紋の三役は紋付きで準礼装にもなる

付け下げ(つけさげ)とは

付け下げは、反物の状態で柄が上向きになるように染められた着物です。訪問着に近い格を持ちながら、より控えめな印象で、準フォーマルの場面で活躍します。

  • 柄が肩山に向かって上向きに描かれている
  • 訪問着より控えめだが準フォーマルに対応
  • 入学式・お茶会・パーティーなどに適している
比較項目小紋付け下げ
おしゃれ着(カジュアル〜セミフォーマル)準フォーマル
柄の付け方全体に同じ柄が繰り返される柄が上向きに描かれる
着用シーン食事会・観劇・お出かけ入学式・お茶会・結婚式(ゲスト)
買取相場2,000円〜5万円2,000円〜5万円超

【種類別】小紋の買取相場一覧

小紋は種類によって買取相場が大きく異なります。一般的な小紋は数千円程度ですが、江戸小紋や作家物は数万円以上の査定がつくこともあります。

小紋の種類特徴買取相場備考
一般的な小紋型染め・プリント染めの小紋2,000円〜5,000円正絹でも低めの相場
江戸小紋(一般柄)伊勢型紙で染めた細かい柄5,000円〜2万円柄と状態による
江戸小紋(三役・五役)鮫・角通し・行儀等の最高格柄1万円〜5万円紋付きは更に高額
作家物の小紋有名作家や伝統工芸士の手染め5万円超落款・証紙ありが前提
京小紋・紅型小紋京染めや琉球紅型の小紋3,000円〜3万円産地証紙で変動

※ 上記は正絹・美品の場合の目安です。化繊の小紋は買取不可の場合もあります。

一般的な小紋(2,000円〜5,000円)

型染めやプリント染めの一般的な小紋は、正絹であっても買取相場は2,000円〜5,000円程度です。小紋は着物の中で最も流通量が多い種類のため、需要と供給のバランスから買取価格は控えめになります。ただし、人気の柄(古典柄・季節の花柄など)や、ブランド呉服店(千總・竺仙など)の小紋は相場を上回ることがあります。

江戸小紋(5,000円〜5万円)

江戸小紋は伊勢型紙を使って極めて細かい模様を染める伝統的な染色技法です。武士の裃(かみしも)に由来する格式の高い着物で、一般の小紋とは別格の買取価格がつきます。特に「三役」と呼ばれる鮫・角通し・行儀は最も格が高く、紋を付ければ準礼装として使えることから需要が高く、1万円〜5万円の買取相場です。

作家物の小紋(5万円超)

人間国宝の小宮康孝(こみや やすたか)や、伝統工芸士による江戸小紋の作品は、5万円以上の高額査定が期待できます。落款や証紙があることが前提ですが、精緻な型彫りと染めの技術が評価され、一般品とは大きく異なる買取価格になります。

【種類別】付け下げの買取相場一覧

付け下げは訪問着に近い格を持つため、小紋よりやや高い買取相場になる傾向があります。特にブランド品や作家物は高額査定が期待できます。

付け下げの種類特徴買取相場備考
一般的な付け下げ正絹の一般的な付け下げ2,000円〜6,000円柄と状態による
ブランド付け下げ千總・川島織物など有名ブランド1万円〜5万円ブランドの知名度で変動
作家物の付け下げ有名作家・伝統工芸士の作品5万円超落款・証紙必須
加賀友禅の付け下げ加賀友禅の技法で染めた付け下げ1万円〜10万円超作家による
付け下げ訪問着付け下げと訪問着の中間的な着物3,000円〜8万円柄の豪華さで変動

※ 上記は正絹・美品の場合の目安です。シミや汚れがある場合は大幅に下がります。

江戸小紋の三役と五役の詳細解説

江戸小紋は、江戸時代に武士の裃(かみしも)に使われた型染めがルーツです。伊勢型紙と呼ばれる精緻な型紙を使い、極めて細かい模様を染め上げます。その中でも最も格が高いとされるのが「三役」と呼ばれる3つの柄です。

三役は紋を付ければ色無地と同格の準礼装として使えるほど格が高く、買取市場でも一般の小紋とは異なる高い評価を受けます。

三役(さんやく) ― 最も格が高い3つの柄

1. 鮫(さめ)

鮫の皮のような細かい点描で構成される柄です。紀州藩の定め柄として知られ、三役の中でも最も格が高いとされています。点が細かいほど高級品で、「極鮫」と呼ばれる最も細かいものは1寸(約3cm)四方に900個以上の点が打たれます。買取相場は1万円〜5万円程度で、極鮫の人間国宝作品はさらに高額になります。

2. 角通し(かくとおし)

極めて小さな四角(正方形)が縦横に整然と並んだ柄です。四角が縦にも横にも通っている(筋が通っている)ことから「角通し」と名付けられました。武家の礼装にふさわしい端正な印象で、男性の着物にも使われます。買取相場は1万円〜4万円程度です。

3. 行儀(ぎょうぎ)

小さな点が斜め45度に規則正しく並んだ柄です。「行儀が良い」の語源ともなったこの柄は、お辞儀をした姿を表すとも言われています。上品で落ち着いた印象があり、幅広い場面で着用できます。買取相場は1万円〜4万円程度です。

五役(ごやく) ― 三役に次ぐ格の2つの柄

4. 大小あられ(だいしょうあられ)

大小2種類の丸い点が不規則に散りばめられた柄です。雪や氷の粒(霰)をモチーフにしており、変化に富んだ表情が魅力です。三役に準じる格があり、買取相場は8,000円〜3万円程度です。

5. 万筋(まんすじ)

極めて細い縞模様が無数に並んだ柄です。「万(よろず)の筋」の名のとおり、肉眼では無地に見えるほど細い筋が密集しています。型彫り師の技量が最も問われる柄のひとつで、買取相場は8,000円〜3万円程度です。

柄の名称分類特徴買取相場の目安
三役鮫皮状の細かい点描1万円〜5万円
角通し三役縦横に並ぶ小さな四角1万円〜4万円
行儀三役斜め45度に並ぶ点1万円〜4万円
大小あられ五役大小の丸い点8,000円〜3万円
万筋五役極めて細い縞模様8,000円〜3万円

江戸小紋の格と買取価格の関係:江戸小紋は、柄が細かいほど格が高く、買取価格も高くなります。三役の中でも特に「極鮫(ごくざめ)」と呼ばれる最も細かい鮫小紋は最高格とされ、人間国宝・小宮康孝の作品は10万円以上の買取価格がつくこともあります。五役以外の柄(菊菱・宝尽くし・松葉など)も人気がありますが、三役・五役と比較すると買取相場はやや低めです。

小紋・付け下げを高く売るポイント

ポイント1:江戸小紋は柄の種類を伝える

江戸小紋をお持ちの場合は、査定時に柄の種類(三役・五役など)を伝えましょう。肉眼では区別しにくい柄もあるため、購入時の説明書や証紙があれば一緒に提示すると正確な査定が受けられます。柄の種類がわからない場合でも、着物専門の査定員であれば見分けられます。

ポイント2:証紙・落款は必ずセットで出す

作家物の江戸小紋や付け下げは、証紙と落款の有無で査定額が大きく変わります。たとう紙の中、購入時の箱の中、着物と一緒に保管している袋の中を探しましょう。特に人間国宝の作品は、証紙なしでは適正評価を受けにくくなります。

ポイント3:着物専門の買取業者に依頼する

小紋や付け下げはリサイクルショップでは一律数百円で買い叩かれることがあります。江戸小紋の三役と五役の違いや、作家物の価値を正しく評価できる着物専門の買取業者に依頼しましょう。専門業者であれば、柄の希少性や染めの品質まで見極めて適正価格を提示してくれます。

ポイント4:まとめて査定に出す

小紋や付け下げは1点あたりの買取価格が比較的低い傾向があるため、複数枚をまとめて査定に出すと、全体の買取額がアップすることがあります。帯や和装小物も一緒に出すとさらに効果的です。出張買取を利用すれば、大量の着物でも自宅で簡単に査定を受けられます。

ポイント5:季節を考慮して売る

小紋は季節柄のものが多いため、着用シーズンの少し前に売ると高額査定になりやすいです。桜柄なら冬〜早春、秋草柄なら夏頃に出すのが理想的です。付け下げは季節を問わず使えるものが多いため、状態が良いうちに早めに売るのがおすすめです。

よくある質問

Q.小紋はどのくらいの価格で買い取ってもらえますか?+
A.一般的な小紋の買取相場は2,000円〜5,000円程度です。ただし、江戸小紋の三役(鮫・角通し・行儀)は5,000円〜5万円、有名作家物の江戸小紋は5万円以上の査定がつくこともあります。ブランド品や正絹素材、証紙付きの小紋はさらに高額になります。
Q.付け下げと訪問着の見分け方を教えてください。+
A.付け下げと訪問着の最も大きな違いは、柄の描き方です。訪問着は仕立てた状態で柄がつながるように描かれ(絵羽模様)、付け下げは反物の状態で柄が上向きになるように描かれています。付け下げは訪問着より控えめな印象で、準フォーマルからカジュアルまで幅広く着用できます。
Q.江戸小紋の三役と五役の違いは何ですか?+
A.江戸小紋の「三役」は最も格が高い3つの柄で、鮫(さめ)・角通し(かくとおし)・行儀(ぎょうぎ)を指します。「五役」はこれに大小あられ(だいしょうあられ)と万筋(まんすじ)を加えた5つの柄です。三役は紋を付ければ準礼装として使える格の高い柄で、買取価格も五役やその他の柄より高くなる傾向があります。
Q.古い小紋や付け下げでも買い取ってもらえますか?+
A.はい、古い小紋や付け下げでも買取対象になります。ただし、一般的な小紋は流行の移り変わりが早いため、10年以上前のデザインは査定額が下がる傾向があります。江戸小紋や伝統的な柄の付け下げは、古くても安定した需要があります。カビや大きなシミがある場合は査定額が大幅に下がることがあります。
Q.小紋と付け下げはどちらが高く売れますか?+
A.一般的には付け下げのほうが小紋より高く売れる傾向があります。付け下げは準フォーマルとして使えるため需要が高く、特にブランド品や有名染元のものは1万円以上の査定がつくことも。ただし、江戸小紋の三役は一般的な付け下げより高い買取価格になることがあります。

小紋・付け下げの正確な価値を知りたい方へ

小紋・付け下げの買取相場はあくまで目安です。江戸小紋の柄の種類、作家、ブランド、状態によって実際の査定額は大きく変わります。着物専門の査定員がいる信頼できる業者に無料査定を依頼しましょう。

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